明日に架ける橋


 途中から見たんですが、NHKサイモン&ガーファンクルの『明日に架ける橋』(だっけ?)という曲の特集をやってました。Aretha Franklinにもカバーされて、南アフリカではアパルトヘイト時代の黒人の心を支えたそうです。
 で、思い出したのがこの映画。

 リベラリストの白人新聞記者と若き黒人指導者の交流と悲しい別れ、そして新聞記者の国外亡命を南アフリカを舞台に描いた作品です。
 最後に字幕で、南ア政府が発表した「アパルトヘイト中に投獄された黒人の獄中での死因」が出てくるのですが、そのほとんどが「自殺」や「転落事故」といった内容のもので、「看守による暴行」という死因は一度も出てこないんですね。確か初めて見たのは中学生ぐらいだったと思いますが、なんて恐ろしいんだろうと感じたのを覚えています。
 後にデンゼル・ワシントンスパイク・リーとタッグを組んでマルコムXを演じることになりますが、これはその前の映画(というかこの時点ではアパルトヘイト自体終わっていません)。やっぱり黒人指導者のスティーヴ・ビコ役で素晴らしい演技を見せてくれます。いつも自由と正義と平等のために戦っているデンゼル、最高にカッコイイ。