George「Believe」

ビリーヴ

ビリーヴ



 本名はジョージ・コウイチ・ノズカというそうで、日系カナダ人の方です。最初にCDショップでジャケットを見たときはちょっと出自を判断しかねる顔立ちに興味をそそられたのですが、お父さんが日本人なんですね。見た目はどっちかというと日本人的、アジア人的な特徴が出ているのですが*1、とにかく「美男子」という言葉がピッタリ。「イケメン」とはちょっと違う、「二枚目」「ハンサム」という形容詞が似合っていてなお且つ見ている人の心をパッと明るく照らすような笑顔が印象的な・・・って外見の話はどうでもいいですね。*2
 Georgeの親類には有名なジャズマンや女優をやっている方がいて、芸能一家なのだそう。本人もピアノ、ギター、ハーモニカ、そしてダンスと多彩なんですねー。”Talk To Me”のビデオでもピアノを弾くシーンが出てきます(ピアノを弾く仕草をするダンスシーンも)。

 肝心の内容なのですが、前半は「ザ・アーバン」(?)というような、USのOmarionやらMarques HoustonやらChris Brownやらといったシンガーたちがやっている事のイイとこ取りといった感じでしょうか。聴く前は「"Talk To Me"路線の曲ばっかりだったら嫌だな」と思っていたのですが、意外と攻めてるダンスナンバーもあり。"Dance With Me"、"I Wanna Love You"、"Somethin Somethin"のどれかでビデオを作って欲しい、と思うくらい。
 で、ここまでは良いのですが・・・、7曲目"Lie To Me"あたりで雲行きが怪しくなり・・・(笑)、"Butterfly"では完全に、「あぁ、これが『Backstreet BoysのHowie Dが前面バックアップ!』って事なのね(泣)」と。ちょっともったいないなぁ、という気もするのですが。*3
 全部が今をときめくR&Bサウンドっていう訳ではないですが、それなりに楽しめます。何より「日系」という響きが、親近感が沸きますよね。今まで(いわゆるブラックミュージックの世界で)韓国系ならAmerie(Redmanもそうだっけ?)、中国系ならRuff RydersのJinなどのアジアンが活躍してきたわけですが、日系はいなかった・・・坂本九さんくらい?Georgeがアメリカでもデビューしてなお且つ成功するかは別の話ですが・・・。

*1:こういう顔立ちって向こうではどういう風に受け止められているんだろう?と思っていたのですが、「Off Shot Movie」に収録されているカナダのアワード?のレッドカーペットを歩く映像では周りの女性ファンから「George! George!」の黄色い声が凄かったです。Youtubeにも「彼と結婚したい!」なんていうコメントがあったし。

*2:少し窪塚洋介さん似?・・・別に私が窪塚さんのファンっていうわけではないです。

*3:CDエキストラの「Off Shot Movie」で、本人が「Michael JacksonやPrinceやAlicia KeysUsherといったミュージシャンを尊敬している。彼らのようになりたい」という趣旨の発言をしていたので・・・。